【令和7年度 幹部職員研修会】
今年度も法人研修委員会による研修会が始動しました。研修総合テーマを「一人ひとりの愛を育み しあわせな福祉を未来に~釧路愛育協会が持つ真心の継承~」とし、職員の資質向上・職場定着をめざすことを目的として開催しています。
●幹部職員研修テーマ
「行動基準・価値観の共有
~われわれのすべきことについて理解を深める~」
釧路愛育協会における行動基準とは、それぞれがもつ別々の価値観の中、法人職員として最低限持つべき価値観を明記し、そこから導き出される行動の基準を定めるものです。社会福祉法人としての使命を果たすうえで必要不可欠な適切かつ倫理的な姿勢・誠実さ。これらの基本的な姿勢を土台としながら、もう一歩先を見据えた実践に焦点をあてていきたい。職責や立場にとらわれることなく互いの専門性を尊重し発揮できる、常に前に進む集団を目指していきたいという思いが込められています。
開会式では和田 敏幸理事長より、この行動基準を定めるに至った経緯や理由についてのお話がありました。社会福祉法人としての公共性・公益性を改めて認識し、職員一人ひとりが倫理観と専門性をもって行動することの重要性、そして地域から信頼される法人であり続けるために、価値観や判断基準を共有していく必要性が語られました。
講演では髙橋 功成常務理事より、【共有すべき4つの価値観】および【価値観に基づく7つの行動基準】の説明がなされ、これらがどのような背景や思いから導き出されたものか、具体的な場面を交えながら丁寧に語られました。
日々の業務の中で、職員一人ひとりがどのように判断し行動していくのかの指針になるものとして、自分の実践に自信がなかったり迷ったりした時に立ち返ることのできる拠り所となるものであり、『こうあらないといけない』ではなく『こういうところを目指して行こう』という前向きな考え方であるという事や、またこのような取り組みが支援の向上・チーム全体の底上げにも繋がっていくことなどが伝えられ、出席した幹部職員も真剣なまなざしで耳を傾けていました。
続く演習では5つのグループに分かれて、【行動基準を活用し、われわれがしていくこと】【行動基準と照らし合わせて自分に足りていること・足りていないこと・今後の意気込み】などについて活発な意見交換が行われました。
約1時間にわたるグループワークでは、現場での具体的な視点や課題意識が次々と共有され、どのグループからも支援・保育教育の専門職としての高い意識と姿勢が感じられる内容ばかりでした。
幹部職員としての経験や思考の深さが随所に表れ、まさに「さすが」と感じされられる充実した時間となりました。
最後に…
「これまでの経験の中で、チームづくりの難しさを痛感する場面に何度も直面してきました。ときにはチームが分裂し崩れてしまうこともありました。だからこそ、みんなと繋がっているひとつのものを持ちたかった。」という常務理事の思いは、とても切実で胸に響くものがありました。